ADHDが陥りやすい仕事上の失敗と、その改善方法

仕事上で様々な困難を強いられるADHD当事者たち。 雑談など、他の人の声が聞こえる中での電話応対、たくさんの書 […]

カテゴリー:ADHDと仕事   投稿者:   更新日:2016年11月21日


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仕事上で様々な困難を強いられるADHD当事者たち。
雑談など、他の人の声が聞こえる中での電話応対、たくさんの書類の束。
周りの人は難なくこなせるようなことでも、当事者はつまづくことも少なくありません。

先日、筆者はこのようなアンケートをツイッターにてお願いをしました。
実に100名もの方に、ご回答をいただけました。

今回はこちらのアンケートを元に、具体的にどのような困りごとがあるのか、そしてどうすれば困難さを少なくさせることができるかを、考えたいと思います。

4位)「単調なデスクワーク」で困る

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筆者は結構困ってしまうので、票の少なさに意外でした。
単調なデスクワークだと生来の飽きっぽさがピョコピョコと頭を出して、文字を読むのも困難になってしまいます。

文字を読むのも難しくなってくると、当然仕事はますますはかどりません。
こういった時は思い切って席を立ち、お茶を飲んでみるとか、外の空気を吸ってみるなどして気分転換を行うしかありません。

一度「飽きた」モードに入ってしまうと、気力だけで仕事に戻るのはかなり難しいでしょう。
急ぎの仕事で飽きてしまった場合などは、なおさら早めに気分転換することをお勧めします。

飽きたことを気力でやろうとがんばるのは、ADHD者の場合、はっきり言って無謀です。

3位) 雑談が行われている場所での電話応対

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Source: http://media.studytown.jp/business-english-phrase-of-telephoning/

こちらは筆者が最も苦手で、困難とするものです。

電話応対している時に他の人が話していると、声が相殺されて全く聞き取れなくなってしまいます。
社員同士の電話ならまだマシですが、相手が取引先ではそうそう聞き返すこともできません。
筆者が取る方法としては、「電話で使っていない方の耳にイヤホンを差し込み、耳栓代わりにして余計な音をシャットアウトする」というものです。
他にも指で押さえたりもしましたが、指で押さえるとメモを取ったりできなくなるのですよね。
無用な雑談なら「しー!」と、電話の声が聞こえないよ!というジェスチャーを取ったりもします。
主張しなければ周りの人も気がついてくれないな、と著者は気付きました。

雑談が多少なりとも、電話を聞き取りづらくさせるのは定型発達の方も同じなので、自分で思っていたよりも、周りの人は協力してくれます。

2位) 会社内での対人関係

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Source: http://www.nestle.co.jp/

僅差の2位となりました。この問題で悩む当事者の方はとても多いようです。
著者は幸いにも大きなトラブルなどは抱えてはいないのですが、ADHDの特性からくる誤解などで、思わぬ問題を抱える当事者は少なくありません。
その問題は様々で、一概に「こうするといい」「こうするべきだ」とは言えないのですが、ADHD者はその衝動性の高さからつい周囲に相談なく行動したり、特性からくる失敗などで反感を買ってしまいがちです。
自分にどんな特性があるのか一度紙に書き出し、自分を「見える化」してみると良いかもしれません。
自分の良い面、悪い面、どうしてあの時あの人を怒らせたのか。
ADHD者は悪いことがあっても、その原因をきちんと考えることが難しい時があります。
意識の中も多動で、一つのことを落ち着いて考えられないからです。
頭の中で考えを巡らせるよりも、書き出すことで冷静に判断することができます。
そして同時に、書き出すことで再確認もできるでしょう。
いきなり対人関係をよくすることは難しいかもしれませんが、少しづつでも良くなるよう、二度と同じ失敗を犯さないよう、努力することは大切です。
相手が変わることはほとんどの場合、ありません。
まずは自分が変わり、前向きになるところから始めましょう。

接戦でしたが、一位はこちらになりました。

1位) 締め切りや指示が曖昧な仕事

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Source: http://cyblog.jp/modules/weblogs/8247

当事者の多くが困ることですね。
定型発達の方はどうしてそういう指示で期日が守れるのか、未だに謎です。
「時間のある時でいいから」とか、「ちょっとこれやっといて」という「答えのない指示」は、筆者は「やらなくてもいい」と同じように感じてしまいます。
しかし、いくつか失敗をして「やらなければならない仕事」であるのは当然分かりましたので、締め切りや指示が曖昧な「答えのない指示」をもらった時には「答えを請求」します。
「時間のある時でいいから」なら、「じゃあ今日中でいいですか?」とか、
「ちょっとこれやっといて」なら、「見本とかありますか?」です。
見本があるのか要求するのはなかなか勇気が必要ですが、会社は大概何年も営業しているものなので、「前に作ったことがある」ような書類がほとんどなのです。
筆者は市役所や県庁に提出する許可申請書なども作らされましたが、書類の厚さが2センチ近くなるようなものまでありました。
法務局に行ったり、税務署に行ったりして必要書類を集めたり。
作業記憶(ワーキングメモリー)が弱いために、「今必要なのはあの資料だったよね?」など、常に自分の記憶との戦いで、到底一人では難しいものがありました。
その時も以前作った申請書類を手本にしましたが、それだけでは難しいものがありました。
正直に「一人ではどうしても難しい」ことを上司や後輩に伝え、協力してもらいようやく完成したのです。
申請書類を作るという仕事をしていて、できないことが如何に多いか、思い知らされた気分でした。
しかし、あたふたしている時に隣の席の部長が「あれ、資料なくした!」とか「お客さんに見積もり作るの忘れてた!」とか、同じようにあたふたしていたのです。

思っているより、定型発達の人も失敗している・・・

そんな部長がゴメンゴメン、と笑いながら他の人に手伝ってもらっているのを見て、自分も思い切って他の人に手伝ってもらうようになりました。
幼い頃から失敗することに怯えて生きてきたせいで、自分で自分の首を絞めていたのかもしれません。

助けてもらったら、今度は助ける側に立てるようになればいい。
思ってたよりも単純な話だったのかもしれません。

おわりに

いかがでしたでしょうか?
発達障害を抱えて、定型発達の方と同じように仕事をするのは難しい場面が多くあります。
しかし、ちょっとした工夫で改善することも多くあります。
仕事が楽しいものになるといいですね。

 が書いた記事です
ADHD 、アスペルガー、聴覚過敏と視覚過敏、学習障害の当事者。 日々発達障害特有の症状を打開すべく、模索しつつも楽しみつつ生活しております。 ブログでユルい発達障害漫画を描いています。

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