ADHDなどの発達障害と視覚過敏の関連性、その原因と対策

「感覚過敏」という言葉を聴いたことがありますか? 感覚過敏とはADHDなどの発達障害者が、五感で感じた情報を過 […]

カテゴリー:ADHDと二次障害   投稿者:   更新日:2017年5月31日


「感覚過敏」という言葉を聴いたことがありますか?

感覚過敏とはADHDなどの発達障害者が、五感で感じた情報を過剰に受け取ってしまうことを言います。

その中でも視覚過敏は、時に事故などの命に関わることの引き金になることがあります。

今回は、筆者の感覚過敏の実体験を交えながら、視覚過敏のお話をしていきたいと思います。

発達障害者特有の「感覚過敏」とは

視覚過敏などの「感覚過敏」とは、感覚の働きかけに偏りがあることで、刺激を過剰に受け取ってしまう状態のことを言います。
人間は体の外で何が起きているのかを、味覚、嗅覚、触覚、聴覚、そして視覚の五感で感じ取っています。

そこで得た情報を中枢神経に運び、瞬時にその場に合った適切な行動や、対応を取ることが出来ます。

しかし感覚過敏の人は、感覚によってどの情報を得るのか・得た情報を元に今何をするべきなのか、等の判断を下す機能が上手く働いていないということが分かっています。

この感覚過敏は、子供の自閉症スペクトラムに多く見られる傾向があると言われていましたが、現在では、大人の発達障害にも幅広く見られるようになりました。

今回は、感覚過敏の中でも多い「視覚過敏」にスポットライトを当ててお話していきたいと思います。

「視覚過敏」はどのような状態なのか

感覚過敏の人は、五感で得た刺激と情報を過剰に受け取ってしまいます。視覚過敏の人の場合、視界に入る全ての情報が、同じ重要度で入ってきます。

そのため視覚で得たどの情報が、最優先にするべきなのかが分かりません。
視覚過敏の人が、健常者では考えられない状況で、人や物、時には車に接触してしまったりするのは、このためです。
筆者は成人してしばらくしてから、幼少期からあった視覚過敏を始めとする感覚過敏の症状に苦しめられるようになりました。

現在、血圧を下げる「ミニプレス」と、抗不安剤「エビリファイ」、ADHDを改善する薬「ストラテラ」による薬物治療と独自の対策で、なんとか毎日乗り切っている状態です。
薬を飲むことで、やや視覚過敏が緩和されたように感じます。
筆者は夫と出会ってから、自分の視界が異常であることを知りました。
幼少期からの過敏症だったので、私の中で視覚過敏の世界が当たり前だったのです。

それでは、視覚過敏の人はどのように見えているのでしょうか。

視覚過敏の人の見える世界

前述したように、視界に入る全ての物が同じ重要度で見えてしまいます。

「車が近づいてきているから気をつけよう。」
「あと○歩あるいたら物にぶつかるから避けよう。」等、危険予知能力が著しく低い傾向にあります。

どれが危険を予知するのに必要な情報なのか、選定することが出来ないのです。

また、視覚過敏の人の中には、光に過敏に感じてしまう人が多いようです。

  • 曇りの日でも、日光の光が目に刺さるように入ってくる。
  • テレビやパチンコなどの、光の点滅が痛くて目が開けられない。
  • 真っ暗闇の中でも、光が点滅しているように見える。

その他、テレビや小説などの文字を読んでいる時にも、この視覚過敏によって苦しめられることがあります。

  • 小説や新聞など、文字が羅列されると、どこを読んだら良いのか分からなくなる。
    字幕の映画は、文字にしか意識がいかなくなるから、映像と併せて見ることが出来ない。
  • ブルーライトに過敏になってしまい、テレビやPC・スマホを長時間見ることが出来ない。
  • 酷い人だと情報が処理しきれず、意識を失って倒れてしまったり、「乖離」してしまう人も居ます。

一番辛い事が、視覚過敏でない人に相談しても、到底理解してもらえないということです。
筆者も夫に相談したことがありましたが、「そんなこともあるよ」「疲れているんじゃない?」と、言われてしまい、そこで終わりにされてしまうのです。

これら視覚過敏の症状は、事故などの命に関わる症状であるため、毎日の生活で自分に合った対策を講じなければいけません。
それでは、視覚障害の人はどのように対策を講じれば良いのでしょうか。

視覚過敏の対策

一番の対策は、過敏になってしまう物を避けることです。
しかし、全てを避けることは出来ません。
筆者の場合は、外に出る時はサファリハットなどの目深い帽子を被るようにしていますが、それでも辛い場合は、バッグの中に常備してあるサングラスをかけています。

交通手段は車ではなく、自転車かバス・電車で移動するようにしています。
自転車は細心の注意を払い、ゆっくりと走ることで、なるべく危険予知出来るようにしています。
また、後方確認用のミラーを付けることで、後ろの視界と前方の視界を分けました。
ミラーに車が写ったなと思ったら、判断つかない場合はその場に停車することで事故にならないようにしています。

テレビやパソコン・PCのブルーライトが辛い場合は、画面の明るさ設定をします。
モニターの明るさを一番暗い設定にしても辛いことが多いので、市販のブルーライトカットシールをモニターに貼るか、JINS SCREEN(旧 JINS PC)などのブルーライトカットメガネをかけることで対策出来ます。

映画は日本語吹き替えにし、勉強などでどうしても活字を読まないといけないなら、指でなぞりながら読むことで、文字がどこかに行く対策が出来ました。

パチンコ番組などの光が強いと感じるような番組は、できるだけ見ないようにしています。

今のところは、視覚過敏などの感覚過敏に即効性のある薬は現在開発されていないので、対策を講じることでしか視覚過敏を緩和することが出来ません。

視覚過敏でない人には、到底共感出来るような見え方でないため、誰にも相談できずに悩んでいる人が多いのではないでしょうか。
しかし、発達障害の専門外来や、最寄の精神科・心療内科で、筆者のように薬を飲むことで症状を多少緩和することは出来るかもしれません。

視覚過敏が辛いと感じる人は、一度相談してみると良いですね。

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